【前半】ハンドメイド作品の 作家を永く続けられる、販売価格の決め方をわかりやすく解説《作品制作にかかる費用の計算方法編》

ハンドメイド作品の販売価格の決め方を解説

ハンドメイド作品の販売価格の決め方を解説

ハンドメイド作家のhokoです。
この記事では、ハンドメイド作品の販売価格の決め方について、ねちっこく解説します。
決して、早くて、簡単に、気がついたら販売価格が決まっているという記事ではありません。
適正価格を設定するうえで必要な、経費の計算方法について、とことことんご説明します。
また、経費の計算は、確定申告をするときと同じ方法で行っているので、確定申告が少しだけ楽になってしまうかもしれません。

利益の乗せ方については、後日別の記事でご説明させていただきます。
記事ができ次第、こちらにリンクを張らせていただきますので、楽しみにお待ちください。


こんな方に向いている記事です
→すでに販売経験があるけど、もっと利益が欲しい。
→考えたくないけど、今の販売価格では損をしているカモと、うすうす感じている。
→確定申告が苦手で、そもそも経費の計算方法がよくわからない。
→ハンドメイド作家を長く続けたい。

 目次 


作家活動を永く続けるためには、販売価格が重要!


販売価格の決め方


ハンドメイド作品を制作して、お客様の元に届けるまでには、様々な費用が掛かります。
それを考慮せずに、販売価格を決めてしまうと、売っても売っても利益が出ないどころか、知らぬ間に赤字が膨らんでいるかもしれません。

気が付いたときに、値上げをしようとしても、すでにリピーターさんがいらっしゃる場合、混乱を招きかねません。
かといって、そのままの値段で作り続けては、すぐに息切れしてしまいます。

作家活動を、無理せず永く続けるためには、最初から適正価格で販売を行う必要がありますし、誤った価格で販売していたと気づいたらなら、適正な価格に直さなければなりません。

この記事では、まず、制作してから販売するまでにかかった、全ての費用を計算するところまでをご説明します。

後の記事で、作品制作にかかった全ての費用を作業費とそれ以外に分け、作家さんの環境やモチベーションから、必要な利益を月単位で計算していきます。

最後に、利益が作業費を割るような値になっていないか?
利益をのせた販売価格が、市場価値とかけ離れたものになっていないか?
などを確認し、調整していくことで、適正な販売価格を見つけます。

*利益の乗せ方に関する記事は、完成次第こちらにリンクを張らせていただきます。

作品が制作されて、お客様の元に届くまでにかかる費用の一覧

ハンドメイド作品の費用の一覧


作品を制作する際にかかる費用は、材料費だけではありません。

もしかしたら、思った以上にたくさんの費用が掛かっていたことに、驚かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

それでは、次項より、これらの費用を計算していきます。

まずは、制作してから販売するまでにかかった、全ての費用を計算しましょう。



ここでは、制作してから販売するまでにかかる全ての費用①~⑨の項目についてご説明し、計算の方法を解説した後、実際にドール服作家その子さんの作品を例に挙げ、計算していきます。

ハンドメイド作品を製作するための費用の例

また、費用計算をする際に便利なアプリの紹介も致しますので、ぜひ参考にしてみてください。

それぞれの費用項目に関しましては、下記のリンク先に記載いたしました。



 まとめ 

前項までで、制作してから販売するまでにかかった、全ての費用を計算してきました。

思ったより、項目が多く、一つ一つの内容も細かくて、疲れてしまったかもしれませんね。

しかし、一度しっかり計算しておけば、新しい作品の値付けをする際に、使いまわせる項目が多いので、慣れれば数分でできるようになるでしょう。


経費の計算が済んだら、次は、どのくらいの利益をのせるか考えます。
利益の乗せ方については、別に記事を作成いたしますので、完成次第、こちらにリンクを張らせていただきます。


この「まとめ」では、前項までに計算したその子さんの販売価格と現在の販売価格について、現状のまとめと整理をしていきたいと思います。

そこで、その子さんの設定を思い出していただきたかったので、再度記載させていただきます。

“その子さんの設定”
その子さんの一ヶ月の目標利益は、5万円 (現在の利益は不明)
コツコツ貯めて、いつか王子様が現れた時の結婚資金にしたい。
王子様が現れなかった場合は、老後の生活資金になるので安心。

その子さんは、現在ドール服のセットを1500円で販売しているので、月の売り上げは、6万円です。
どのくらい利益があるのかは把握していないということだったので、まずは、現在の利益から求めてみましょう。

前項より、その子さんの一セットあたりの利益は454円なので、
454円 × 40セット = 18,160円・・・現在の利益/月

分かってはいましたが、目標の5万円には到底足りません。

では次に、この記事で計算した販売価格から、ひと月の利益を求めてみましょう。
現時点の利益は、作業費の1116円のみなので、ここから一か月の利益を計算すると、
1116円 × 40セット = 44,640円・・・経費計算後の利益/月

これでも、目標の50,000円には届いていません。

ハンドメイド作家の収益目標と現実のギャップ

目標の利益に到達するためには、作業費以外に乗せる利益“+αの利益”が必要です。
+αの利益については、別の記事にてご説明したいと思います。
記事が完成次第、こちらにリンクを張りますので、楽しみにお待ちください。


 原価計算にお役立ちなアプリ(Fillet)をご紹介 

Filletこまごました、材料費の計算におすすめ!シェフの為の、原価計算の方法&在庫カウントアプリ


元々は、シェフが料理の原価計算を行ったり、食材の在庫管理をしたりするためのアプリなのですが、実は、ハンドメイド作家さんにもぴったりなアプリです。

こちらのアプリは、かかった経費の計算だけでなく、利益率や販売価格の設定、パーツの仕入れ先の管理までできてしまうので、とても使い勝手が良いです。
特に、たくさんのパーツを組み合わせて作品を作るような作家さんには、ぜひ一度試していただきたいです。




最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。
皆様のお役に立てる記事になっていたら、幸いです。

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